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電磁波で精子が減少する!?

ケイタイをズボンのポケットに入れたり、膝の上でノート型パソコンを使う男性は多いと思いますが、「携帯をズボンのポケットに入れると精子は30%減少する」とも言われているのはご存じでしょうか?

アメリカの国立研究機関が行った動物実験では「マイクロ波をオス・マウスに照射実験してみた。一日、三〇分間、それを二週間連続で行った。すると、これほど短時間の照射でも、マウスの精子数の減少、精子染色体のいちじるしい異常、さらに生まれた胎仔数の激減が観察された(八三年、米、FDA放射線医学センターM・シェスカ医師ら)、という研究結果が出ています。

参考文献:船瀬俊介(2013)『ショック!!やっぱりあぶない電磁波』 花伝社

また、2015年エジプトのマンソーラ大学とカイロ大学の論文で、人の精子を実際に外部へ取り出して影響を調べた珍しい研究結果もあります。

人の精子を4種類の「正常な精子」「精子無力症の精子」「運動形態に異常のある精子」「異常や奇形のある精子」に分類し、それを更に2つに分け、片方は未照射で、片方は携帯電話の電磁波を1時間だけ照射して変化を比較したのです。

結果は、「照射群」では精子の「運動活性」「直線速度」「蛋白質分解酵素活性」の低下が統計的に明白であり、「DNAの断片化形成」「精液クラスティン遺伝子発現」「精液クラスティン蛋白質レベル」では統計的に明白な増加を示していました。

「非照射群」と比べ「照射群」での変化は、「異常や奇形のある精子」>「運動形態に異常のある精子」>「精子無力症の精子」>「正常な精子」の順であり、特に「異常や奇形のある精子」の場合の変化が大きくなっています。変化の例として、「DNAが断片的に崩れる」という「精子DNAの断片化形成」の増加率(%)を紹介しますが、「非照射群⇒照射群」での変化が「正常な精子:11.5%⇒30.8%」「精子無力症の精子:18.8%⇒56.3%」「運動形態に異常のある精子:29%⇒71.0%」「異常や奇形のある精子:40.0%⇒80%」と大幅な増加を示しています。

萩野晃也(2015)電磁波からいのちを守る全国ネット http://denjihanet.mods.jp2017年11月22日アクセス

まだ研究途中のものもあり、電磁波イコール精子への悪影響を確定付けるには根拠に乏しいという意見もありますが、将来的な影響が考えられるといった研究結果や懸念の声は数多くある中で、前ポケットに携帯電話やスマ‐トフォンを入れることは極力避けた方が良さそうです。




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